http://www.tbs.co.jp/quartet2017/
「僕たちの名前は、カルテットドーナツホールですよ。
穴がなかったら、ドーナツホールじゃありません。
僕はみなさんの、ちゃんとしていないところが好きなんです。」
とてもいいドラマでした。
名言たくさんの、映画のようなドラマ。
そして、ミュージシャンの話だったので、私自身GingerMummyというユニットで活動していることもあり、うんうん、とうなずけるところも多々。。。
ミュージシャンの人生につきもの( ? )の、登場人物の波瀾万丈な人生にも、涙。
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ミュージシャンは、とても波瀾万丈な人生の方が多いように思います。
もちろん、ミュージシャンに限ったことではないとは思いますが。。。
でもそれも全て、音楽の力になると信じて、前を向いて生きていくしかない。
笑い飛ばしながら。
そう背中を押してもらえるような作品でした。
私には決して、人事には思えないシーンがたくさん。
すごくパワーをもらえました。
心に残った台詞をまとめたいと思います。
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登場人物の1人が、雑誌に殺人犯呼ばわりでスクープされた後、コンサートをやるかどうかの話し合いでの一言。
「晒し者にされても…
好奇の目で見られても…
私は気にしません。」
「届く人には届くんじゃないですか。
その中で、誰かに届けばいいんじゃないですか。
1人でも、2人でも。」
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こんなシーンもありました。
ある日、カルテット宛に届いた手紙。
「はじめまして。
私は去年の冬、カルテットドーナツホールの演奏を聞いたものです。
率直に申し上げ、ヒドイステージだと思いました。
バランスが取れてない。
ボーイングがあってない。
選曲に一貫性がない。
というより一言で言って、皆さんは奏者として才能がないと思いました。
世の中に優れた音楽が生まれる過程でできた余計なもの。
皆さんの音楽は、煙突から出た煙のようなものです。
価値もない。
意味もない。
必要ない。
記憶にも残らない。
私は不思議に思いました。
この人たち煙のくせに、何のためにやってるんだろう。
早くやめてしまえばいいのに。
私は5年前に奏者を止めました。
自分が煙であることに、いち早く気づいたからです。
自分のしてることの愚かさに気づき、すっぱりと止めました。
正しい選択でした。
本日またお店を訪ねたのは、皆さんに直接お聞きしたかったからです。
どうして止めないんですか。
煙の分際で、続けることに一体何の意味があるんだろう。
この疑問は、この1年間ずっと私の頭から離れません。
教えて下さい。
価値はあると思いますか?
意味はあると思いますか?
将来があると思いますか?
なぜ続けるんですか?
なぜやめないんですか?
なぜ?
教えて下さい。
お願いします。」
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ドラマの中で、手紙の答えのようなセリフはなく、ただコンサートの様子が写し出されていた。
コンサートの1曲目は、悲しく、そして激しい気持ちがあふれるような曲調。
曲をバックにそれぞれの人物の過去が写し出されていく。
4人それぞれの思いがあふれて、こぼれていくような演奏会。
それぞれが抱えているツライ過去、今音楽ができるよろこび、それが音になり、客席へと広がっていく。
そして2曲目は、ドラゴンクエストから始まり、
Music For A Found Harmoniumへとつながり、
どんどん明るい空気になっていく演奏会。
たくさんの拍手。
音楽の、陰と陽が映し出されていました。
* * * * *
脚本家、坂元裕二さんのシナリオ本が出ています。
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わからない人にはわからないでしょう。。。
なんてイジワルな言い方は私にはできません。
私も同じだったから。
動きたいのに、動けないきもち。
でも、個人的には、頭で考えて動いたことは、続かなかった。
当然、結果も出なかった。
そこそこの結果は出るので、器用な人にはややこしいかもしれません。
個人的にはやりたいことをやって、シアワセに生きてる友達の話を聞いたり、本を読むのがよかったです。
映画やドラマもいいと思う。
そういうハッピーな成功体験を染みませて染みこませて・・・
やっと動くことができました。
でも、いつか、そんな苦しみさえ、役に立つ時がくるはず。
同じように悩む人の気持ちがわかる人になれるから。
ムダな経験なんてないと思います。
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手紙と同じようなことを私は言われたりしたことがあります。
たぶん好きなことを仕事にしている人は、みなさん経験がある事かと思います。
答えるならば…
やりたいからです。
やってて楽しいからです。
そして、音楽がないと生きていけないから。
自分の一部だから。
ただ、
ただ、
それだけなんです。
単純なこと。
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音楽がないと生きていけない過去があった。
目には見えないけれど、いつもそばにいる音楽と言う相棒みたいな存在。
ただその単純なことを続けていくために、いろいろなことがあると思います。
楽しいことをやるには、楽しくないことをやめるという勇気、
が必要なときもあるから。
そこには、みんながやってるからやると言う基準ではなく、
自分が楽しいと思うことをやる、やりたくないことはやらない、
という決断も必要な場面があるかと思います。
みんながやっているからやる、
ことの方が楽なような気がする時もあるかと思います。
でもそれを続けていくことの方が辛い場合は、やめたほうがいいのかもしれません。
周りと違うことをやっていると、色々と批判を浴びることもあるし、批評されたり、傷つくようなきつい言葉を言われる場面もあります。
それはしなかったら出会わなかった出来事かもしれません。
でもそれは
好きなことをやっているという、
とても素晴らしいステキな体験をする為のおまけのようなもの。
気にしないようにしたいなぁ、と常々私は思っています。
私はそんなに強くは無いので、周りの本当にあたたかい人たちに囲まれて、励ましてもらいながら、なんとか乗り越えながらやっています。
メジャーな方は本当にたくさんの出来事があるのだろうな、と思います。
ただ有名であると言うだけで羨ましがられたりすることも多いかと思います。
でもその裏ではたくさんの努力もしているだろうし、たくさんの罵声を浴びることもあるかもしれません。
ただ羨ましがるのは、どうなんだろう。。
何事にも良い面と、悪い面がセットであるように思います。
* * * * *
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音楽家は、人生で辛いことや楽しいことがあったとき、それを詞や曲に生かすことができる職業です。
作家さんや小説家さん俳優さんなども同じだろうと思います。
そういうとかっこいいかもしれませんが、そうするしかなかった人もいると思います。
私はツライ時は、音楽に浸りきって泣くことで救われてきたし、楽しい時はさらにテンションあげてやってこれた。
そうやって音楽で吐き出して、乗り越えていくしかなかった、そんな背景のある登場人物ばかりのドラマでした。
「もう、今、死んでもいいかも。」
カルテットを結成して、ライブか何かをしたシーンで、そんなセリフがあったかと思います。
私も同じふうに思ったことがあります。
何も達成していなくても、
できるだけで、シアワセだった。
「達成していないのに、
価値がないのに、
なんでするの?」
そんな風に思う人は、今までの人生がシアワセだったのもあるかもしれません。
それか、目的がないと動けなくなっているのかも。
目的なんかなくても、いい時もあるように思います。
わたしの場合は、目標通りに動くと、思い通りにいかないことが多かったです(笑)
わたしは、どんな仕事をしても、今までの人生の経験を生かすことなんか到底できないわ〜と思ってきましたが、音楽は違いました。
どんな過去でも、音楽などクリエイティブなカタチにして、世に出せば浮かばれるんじゃないか…そんな気がしています。
当の本人はツライ経験はしたくなかったですが(笑)
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* * * * *
やりたいならやる。
シンプルに生きる。
どうか考えすぎないで。
笑い飛ばして生きていこうよ。
* * * * *
どんなに辛いことがあっても、さいごに笑えればいい。
人生は喜劇だぁ~~♪
ドラマ、カルテットのみなさま。
脚本家、坂元裕二さま。
前向きなメッセージ、ありがとうございました♡